インスタグラムでのアンバサダーマーケティングの特徴と指標とは
12.21.2018|293 Views
アンバサダーマーケティングとは
アンバサダーとは元々外交でも使われる「大使」という意味ですが、マーケティングの分野では「広報大使」のような意味で使われています。
CMでも、「ネスカフェアンバサダー」という言葉が出てきて知られるようになりました。
簡単に言うと、周囲に広めてくれる役割、口コミを広げる役割をしてくれる人のことです。
インスタグラムの中では、これまでインフルエンサーを活用したマーケティングがありましたが、ここから一歩進んで、アンバサダーを起用する企業が増えています。
その背景としては、SNS上では宣伝っぽさが嫌われる点があります。
SNSの良さは、一般の人が情報を発信できる点にありますので、企業の意図的な投稿が入ると敬遠されてしまいます。
また、インスタグラマーも相性のいい商品が限定的であるため、ミスマッチする場合もあります。
どのジャンルでも使える万能な方法ではありません。
その点、アンバサダーはその商品のファンであることが出発点になるため、より自然に口コミを利用できるメリットがあり、インスタグラムのマーケティングとして好まれています。
アンバサダーとインフルエンサーの違いと特徴
インフルエンサーもアンバサダーもSNS上での「影響力」に価値がありますが、その中身は少し異なります。
インフルエンサーマーケティングの特徴
インフルエンサーの場合、その人の持つ魅力に対してフォロワーが集まっています。
そのため、その人が商品をおすすめするとフォロワーも同調する、という点がマーケティングに活用されていました。
フォロワーの数、つまり情報拡散の規模が評価されています。
始めは効果が高いのですが、様々な商品の宣伝投稿が続くとフォロワーの反応もだんだんと弱くなっていきます。
そのため、フォロワー数が多くても、投稿に対する反応率がそれほど良くないケースも増えています。
また、フォロワー数が多くても、ターゲット層のフォロワー数が少なかったり、企業や店舗からのフォローが多い場合もあるため、単純にフォロワー数と効果が結びつかない場合もあります。
アンバサダーマーケティングの特徴
アンバサダーの場合、その人のフォロワーは知り合いや友人が中心になります。
フォロワーの数は少なくても、信頼関係がすでにある人が集まっているため、商品の口コミが広がりやすい特徴があります。
指標としては、投稿の反応率を重視します。
インスタグラムのフォロワー数と各投稿のいいね数を見比べたり、いいねをしているユーザーの中身を見ると反応率の高さが分かります。
単純に見た場合、フォロワー数が1000人でいいねの平均が100の人とフォロワー数が300人でいいねの平均が100の人では後者の方がフォロワーとの結びつきが強い、と判断することができます。
また、その人が実際に商品の愛用者であったり熱狂的なファンであることが前提になります。
そうでないと本当の口コミにならないからです。
アンバサダーの探し方
アンバサダーはその商品やサービスの愛用者やファンであることが前提です。
その探し方は、すでに顧客となっている人の中から探すのが最も効果的です。
まずはリピーターで何度も購入されている方にオファーしてみましょう。
ここで注意したいのは、ただ単純にPRをお願いする、だけではインフルエンサーと同じようになってしまうということです。
アンバサダーにより好きになってもらうために、シークレットイベントに招待したり、商品開発に意見を取り入れる、なども合わせて行うとインスタグラムでの投稿の素材にも使ってもらえますし、アンバサダーの協力もより多く得られるでしょう。
広く募集する場合は応募条件を付けて本気度を測りましょう。
例えば、「アンバサダーを希望した理由」や「ブランドや商品の愛用度」を応募時に書いてもらうのです。
このようにハードルを設けることで本気の人だけが集まる仕組みを作ります。
そして、当選後にも、「3ヶ月で3回以上SNSで投稿してください。」といった条件を付けましょう。
このようにしてコアなファンの力を活用するのがアンバサダーマーケティングです。