D2Cを成功させるインスタグラム活用と運用方法について解説!
04.19.2022|1161 Views
最近では小売などの仲介業者を介さずにブランドやメーカーが直接ユーザーに販売を行うD2Cモデルに取り組む企業も増えています。D2Cは従来のビジネスモデルとは異なり、メーカーやブランドの直接的なコアなファンを獲得しやすいメリットもあります。
また、SNSを介して顧客の声を直接取得できるため、高速でPDCAを回せるなどの特徴もあります。このようなメリットもあり、新しいビジネスモデルとして注目を集めているのです。
今回は、すでにD2Cに取り組む企業やこれから取り組んでいく企業を中心に、D2Cを成功させるインスタグラムの活用と運用方法について解説していきます。
D2Cとは?
D2Cとは、流通や卸、小売などの仲介業者を介さず、メーカーやブランドが直接ユーザーに販売を行うビジネスモデルのことです。商品の企画から製造、自社ECを活用して販売までを行うモデルであり、間に卸や小売がいないことが特徴です。
仲介業者を介さない分コストが削減され、顧客への付加価値として還元できるなどのメリットがあります。また、メーカーやブランドが直接顧客の声を聞けることも大きな強みです。
D2Cマーケティングが注目される背景
D2Cマーケティングが注目される背景には、SNSの発展などが挙げられます。SNSの普及によりユーザーとの距離が近くなり、気軽にコミュニケーションがとれるようになったため、顧客獲得に必要なマーケティングを実施しやすくなりました。
また、ECサイトでのショッピングが一般化し、オンラインショップで買い物をするユーザーが増えたことも要因と言えるでしょう。
D2Cの市場規模は増加傾向にある
画像引用元:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」
経済産業省のデータによると、令和元年のBtoC-EC(D2C)の市場規模は19.4兆円と前年比7.65%となっています。年々増加傾向であり、特に物販系分野で伸び率は8.09%と大幅に伸びていることが分かります。
画像引用元:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」
全体的に伸びていますが、特に物販系の分野での伸び率が高くなっており、D2Cの市場規模は伸び続けていると言えるでしょう。
参考元:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」
D2Cでインスタグラムを活用するメリット
D2Cを成功させるためには自社の商品やサービスをユーザーに認知してもらう必要があります。インスタグラムを活用することで、画像や動画を通して訴求し、コアなファンの獲得に繋げることができます。
また、ユーザーの声を直接聞くことができるので、商品開発や改善に活かし、PDCAを回せることもメリットでしょう。投稿のシェアやタグ付けによって口コミの拡散効果も期待できるので、認知を向上させることにつながります。
インスタグラムを使ってD2Cを成功させるためには?
インスタグラムは画像や動画を通してコミュケーションを行うSNSですが、ただ投稿をすればファンが増えるわけではありません。ユーザーに寄り添ったコミュニケーションが必要になります。ここでは、インスタグラムを使ってD2Cを成功させるためのポイントについて解説いて行きます。
ターゲットを明確にする
まずは、運用前にターゲット明確にしておきましょう。自社のサービスや商品を使ってもらいたいターゲットに向けて効果的な施策を打ち出すことができます。
例えば、食料品の場合は主婦なのか、男性なのか、など属性によっても訴求ポイントが異なります。ユーザーの声を直接得られる点がインスタグラムの大きな強みなるので、ユーザーとアカウントとのタッチポイントを確認しながらマーケティングを行うことが大切です。
自社の商品で得られる体験やメリットを伝える
自社の商品の説明だけではなく、その商品を使うことで得られる体験やメリットについて伝えることがポイントです。オンラインで気軽に質問ができるサポート体制や商品アドバイスが受けられる仕組みなど、購入から購入後のフォローまで一貫したメリットを充実させることで、ユーザーに寄り添った価値を提供できます。
ユーザーに寄り添ったサービスを提供することでコアなファンの獲得につながるでしょう。D2Cモデルにおいては、ユーザーとのコミュニケーションが重要になります。
継続的に運用できる体制を整える
D2Cモデルは仲介業者によるコスト削減などのメリットがありますが、配送などを自社で行うため初期投資が大きくなります。自社ECを立ち上げる場合は、ECサイト構築にかかる費用なども必要になるでしょう。
また、初期投資だけではなく、運用を行うためのランニングコストもかかります。実施してみて自社では運用が難しいなどの状況に陥る企業もあります。
D2Cは自社の負担も大きくなるため、インスタグラムの運用は委託するなど、継続的に無理なく運用できる体制を整えておくことが大切です。
自社サイトによるECサイトなど流通を最適化する
D2Cモデルでは、生産から販売、流通までを自社で行う方法により、仲介業者へのコストが削減可能です。高品質を保ちながら低価格を実現できるため、ユーザーにとってもメリットが大きいでしょう。
さらにコスト削減と効率化を実現するためには、自社サイトによるECサイトなど流通を最適化する必要があります。大型オンラインショッピングモールでの出品も可能ですが、出品手数料などのコストがかかります。
無駄なコストを削減し、ユーザーメリットとして還元するためには、自社ECサイトを構築されることをおすすめします。
共感してもらえる形で発信する
D2Cでは「顧客やファンの指示を獲得できるか」が課題となります。そのためには、自社のブランドストーリーや独自の世界観、社会活動、ミッション・ビジョンなどを共感してもらえる形で発信することがポイントです。
商品だけを発信するのではなく、企業としての存在価値や大切にしていることなどを発信することで、コアなファンの獲得につながるでしょう。
D2Cで効果的なインスタ運用方法
D2Cで効果的にインスタグラムを運用するためには、以下のようなポイントがあります。商品画像だけを投稿してもコアなファンの獲得にはつながりにくいため、投稿内容にも工夫が必要です。ここでは、D2Cで効果的なインスタ運用方法についてご紹介します。
ユーザーの日常に馴染む投稿を行う
インスタグラムにおいて広告感や宣伝感のある投稿は逆効果になります。インスタグラムを使って新しい発見や体験などを楽しんだり、共感したいユーザーが多いです。商品を購入したいと考える顕在層への訴求ではなく、潜在層への訴求を意識することが大切。
商品画像だけを投稿するのではなく、ユーザーの日常に馴染む投稿を行うことがポイントです。例えば、食品の場合は、実際に商品を使って料理の完成品を食卓に並べて撮影するなど、ユーザーが商品を購入した後のイメージを演出しましょう。
オンラインで完結する動線を設計する
インスタグラムの投稿から商品の購入までオンラインで完結する動線を設計することが大切です。インスタグラムを利用しているユーザーはECの利用にも馴染みがあり、欲しいと思ったときに購入してもらうことが大切です。
プロフィールにECサイトのURLを設置したり、ECサイトへの動線を記載しておくなど動線を整えておきましょう。
ユーザーの意見を反映させながら最適化する
インスタグラムではコメントやDMを通してユーザーと交流ができます。ユーザーとコミュニケーションを図ることで、課題や問題にいち早く気づき、改善が可能です。狙ったターゲットに訴求できているか、など反応を見ながら最適化して進めていきましょう。
口コミ(UCG)をうまく活用する
口コミ(UCG)は、企業が作成してものではなく、使用したユーザーが作成したコンテンツになります。口コミをうまく活用することで、拡散効果も期待できるなどのメリットもあります。
また、口コミの投稿をリポストすることでコンテンツ作成の負担が軽減できるなど、うまく活用することもできるでしょう。
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インスタアカウントで活用したいUCGとは?企業アカウントがユーザーを巻き込むポイント
テキストだけでなく動画や画像をうまく使う
インスタグラムは写真や動画を使って発信する媒体です。写真や画像は一度に得られる情報量も多く、ビジュアルで訴求できるメリットもあります。投稿本文にテキストを入れるだけでなく、画像や動画などを活用してアピールすると効果的です。
インスタグラムを活用してD2Cを成功させよう
今回は、D2Cを成功させるインスタグラムの活用と運用方法について解説しました。D2Cの市場規模は拡大しており、新たにD2Cに取り組む企業も増えています。インスタグラムは自社のサービスや商品の認知度をアップさせる方法として最適であり、コアなファンを獲得できるメリットもあります。
D2Cを成功させるためには、ターゲットを明確にすることやECサイトの動線を作るなどインスタグラム以外の周りも整えておきましょう。弊社では、企業向けのインスタグラムの運用やサポートなどSNSマーケティングのサポート事業を行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください。