Instagramの変更後の最新ガイドラインを解説!Instagramプレゼント企画キャンペーンは要注意!
12.28.2020|509 Views
Instagramを企業プロモーションのツールとして活用してる企業も多いのではないでしょうか?
Instagramのガイドラインの変更に伴い「プレゼントキャンペーンが禁止される」などの声も聞かれています。
この記事では、Instagramのガイドラインの内容を分かりやすく解説するだけでなく、今後の企業が行うキャンペーン企画の方向性などについてご紹介します。
Instagramのキャンペーンに関するガイドラインが大幅に変更
2020年インスタグラムでは、コミュニティガイドラインの内容の変更が実施されました。
コミュニティガイドラインには、下記の内容が追加され、キャンペーンなどのプロモーションの内容によってはガイドラインに抵触する可能性があることで話題になりました。
「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡したりしないでください。スパムのない環境を維持しましょう。「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出たりしないでください。
2020年12月現在のコミュニティガイドラインの内容ですが、2020年6月の内容から下記の部分が変更になっています。
「「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出ることは、禁じられています。」
「禁じられている」→「しないでください。」の表記に変更され、「禁止」のニュアンスが緩和されていることが分かります。
完全に「禁止」されたわけではありませんが、捉え方によってはガイドラインに抵触する可能性があります。
「見返り」を求めるキャンペーンはガイドラインに抵触する可能性が高い
Instagramでは、いいね!やフォロー、シェアを増やすための人為的な行為を禁止しており、その見返りとして直接現金や現金に相当する景品を提供することはNGです。
一方、プロモーションにおける抽選や選考形式でのインセンティブでの提供は認められていますが、「フォローした方全員にプレゼント」などのキャンペーンはガイドラインに抵触する可能性が高いと考えられます。
「現金」や「金券」の提供もガイドラインに抵触する可能性が高い
Amazonギフトカードなどの金券などを見返りとして提供することもガイドラインに抵触する可能性が高いと考えられます。
自社ECや店舗サービスで使用できる「クーポン」などの割引に関しては、日本の景品表示法では景品に含まれないことになっています。
割引クーポンなどは現金と同じものではないと明確に断言はできませんが、Instagramでは「合法的に行われること」などを明記しているので、景品表示法での扱いを把握しておく必要があるでしょう。
Instagramで実施しても良いプロモーションとは?
Instagramのプロモーションに関するガイドラインには、下記のような内容が記載されています。
プロモーション(コンテスト、懸賞等)の案内や運営のためにInstagramを利用する場合、ページ作成者は、次の事項を含めて、当該プロモーションを合法的に運営する責任を負います。
- 公式ルール
- 規約と資格要件を設定すること(年齢や居住地の制限等)。
- プロモーションおよび提供される賞品や賞金に適用される規則や規制を遵守すること(登録、規制上必要な承認の取得等)。
Instagramの中では公式ルールを定め、規約と資格要件を設定し、商品や賞金に適用される規則を遵守して合法的に運用することで、キャンペーンやコンテストなどの案内や運営ができるようになります。
ここでの「懸賞」とは、景品表示法では下記のように定められています。
商品・サービスの利用者に対し、くじ等の偶然性、特定行為の優劣等によって景品類を提供することを「懸賞」といい、共同懸賞以外のものは、「一般懸賞」と呼ばれています。
引用元:消費者庁
抽選やジャンケンなどのより提供されるものや競技、遊戯などの優劣によって提供されるものが該当します。
この内容に準じて考えるのであれば、全員プレゼントなどのキャンペーンはガイドラインに抵触する可能性が高いですが、抽選でプレゼントなどのキャンペーンは実施できることが考えられます。
キャンペーンのクリエイティブ表現の注意点
Instagramのキャンペーンガイドラインの変更に伴い、キャンペーン企画の際にも表記に注意が必要になります。
- フォロー&いいね!で全員プレゼント
- コメントで当たる
- ハッシュタグ投稿でプレゼント
上記のような見返りを求めるクリエイティブ表現は、ガイドラインに抵触する可能性が高いため避けた方が良いでしょう。
抽選やコンテストでのプロモーションは実施できることを考慮して、下記のような記載方法に言い換えることが望ましいです。
- 〇〇名に抽選でプレゼント!
- 指定のハッシュタグをつけて写真投稿をしていただいた方から優秀賞に選ばれた方にプレゼント
- コメントをいただいた方の中から選考の結果当選した方にプレンゼント
「〜をしてもらった方全員にプレンゼント」などの表記を避け、抽選や受賞者にプレゼントなどの表現を使用することをおすすめします。
Instagramのガイドラインに違反するとどうなる?
Instagramのガイドラインには、違反行為に対して下記のようなルールが記載されています。
これらの規定範囲に従わない行為は、コンテンツの削除、アカウントの停止、またはその他の制限につながる可能性があります。
プロモーションに関する内容は「禁止」と明記はされていないため、現時点ではキャンペーン企画自体はガイドラインの違反にはならないでしょう。
ただし、今後はいいね!やフォローを強要するようなプロモーションなどを実施することで、ガイドラインに反していると判断される可能性もあります。
2020年12月現在では、キャンペーンなどのプロモーションが原因でアカウント停止などの対処を受けたという報告は入ってきていません。
今後はガイドラインに抵触するような内容でのプロモーションは、ガイドライン違反につながる可能性が高いため注意が必要です。
インフルエンサーなどのPR投稿にも明記が義務化
インフルエンサーを使ったマーケティングも多くなっており、PRの投稿に対して「#PR」のタグを記載することを明記しています。
Instagramが発表しているブランドコンテンツに関しての記載は下記の通りです。
Instagramがブランドコンテンツポリシーを導入したのは今回が初めてです。この新しいポリシーは、2017年3月30日に発表されたFacebookの最新のポリシーと同じものです。今後数週間以内に、Instagramは、適切なタグ付けが行われていないブランドコンテンツに対し、ポリシー遵守を強く求めていきます。引用元:Instagram公式ブログ
ブランドコンテンツのガイドラインには、下記のように記載があります。
ブランドコンテンツについての注意点:
– パートナーをタグ付けすると、投稿の上に[…とのタイアップ投稿]表示されます。
– ブランドコンテンツ投稿は、Instagramに表示される広告とは異なります。現時点では、ブランドコンテンツ投稿を宣伝することはできません。
– ブランドコンテンツを投稿する前に、ブランドコンテンツポリシーをご覧ください。引用元:ブランドコンテンツガイドライン
今後は広告配信を使った企業プロモーションだけでなく、インフルエンサーによるプロモーションも規制が厳しくなることが予測されます。
Instagramのキャンペーン企画には注意が必要
2020年にInstagramのガイドラインが変更されましたが、今後も様々なルールの追加や規制などが増えることが予測されます。
特にキャンペーンの設計はガイドラインの内容を熟知して、抵触しないように運用することが求められています。
Instagramの活用が増えた今、企業プロモーションの方法の見直しやユーザーとのコミュニケーションツールとしての本来の活用方法を考え直すきっかけとも言えるでしょう。
InstagramなどのSNSを使った企業プロモーションは、長期的な戦略と計画が重要になります。
▼Instagramのキャンペーンの関連記事
インスタグラム広告の費用と課金方法、効果はどのくらい?